特別養護老人ホームⅢ

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特別養護老人ホームⅢ_a0006530_9575091.jpg 日本の老人は、死ぬときには平均3千万円を持っているそうである。それだけ持っているのなら、何も保険で賄ってもらおうとせずに、自分のお金を使って病気だったら医者にかかり、介護が必要なら介護を受ければ良いのにと思う。死んだらあの世に持って行けないのだから。
 老人が自分のお金を使おうとしないのは、死んだ時にある一定の財産を残しておきたいという面子があるからだろうし、何時まで生きていられるかが分からない(何時死ぬかが分からない)から、できるだけお金は手許に残しておきたいという事情があるからだろう。
 だったら、老人の生活一切を無料で見てあげる公的機関を作れば良いと思う。老人の生活にかかる費用や医療費、介護費用の一切をこの公的機関が負担するのである。そのかわり、その老人が死んだら、赤字か黒字かにかかわらずその老人の財産一切をその公的機関が貰い受けるのである。赤字になる老人もいれ
特別養護老人ホームⅢ_a0006530_9582291.jpgば、黒字になる老人もいるから、公的機関の収支はトントンになるだろう。よしんば赤字になったら国庫で負担すればいいのである。
 黒字になる老人の場合は、遺族が残額の返還を求めるかもしれないが、一切応じる必要はない。
 「老人の面倒は見ないで、死んだら遺産をよこせ」では、とんでもない話である。
 「遺産が欲しいなら、ちゃんと面倒を見ろ」である。
 そもそも(家族で事業をやっていたのは別として)、老人の遺産はその老人が築いたものである。単に血がつながっているというだけで、遺族が自分たちのものにして良いものなのだろうか。その老人が財産を作れたということは、本人の努力もあっただろうが、社会に負うところが大きいのではあるまいか。であるならば、最後の社会へのプレゼントとしてあの世に旅立つべきだと思う。
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by yousui-nobidome | 2009-02-08 10:22 | 日本を考える


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