本当に増税しかないのか

本当に増税しかないのか_a0006530_7545531.jpg 昨夜(1月21日(土))NHK総合テレビで『日本の、これから「本当に増税しかないのか」』を見た。家族が民放の俗悪番組を見ていたので途中から見ることになってしまったが。谷垣財務大臣も出演しておられ、一般視聴者との対話という形式で番組が構成されていた。
 この番組を見ていて感じたことは、谷垣財務大臣をはじめとして政治家は国民、とりわけ国民の大多数を占める庶民の声を聞いてきたのかと言うことである。番組には経済学者も出演していた。彼らが言うことは統計数字を基にしたことであり、
 「消費税率では日本の5%は先進国では最も低い。」とか、
 「所得に占める税金や社会保障費負担額の割合は、日本は30数%で先進国では一番低い。」といった話しばかりである。統計数字というのは全体の平均である。乱暴な話であるが、2人の人がいて、1人は100円の所得があり、もう1人は無所得(0円)だとすると、平均所得は50円になる。50円の(平均)所得があるという前提で政策を立案し、実行したら無所得の人はたまったものではない。で、この番組はまさに無所得の人が出演して、自分たちの窮状を訴えていたのである。
 谷垣財務大臣は、初めてこのような話を聞かされたというふうな表情をなさっていた。政府の委員会や諮問機関などは、財界のお歴々(お金持ち)や大学教授(象牙の塔に篭って生活に不安がない人々)達がメンバーになって意見を述べ、これに従った政策を行ってきている。これを機会に、大臣ももっと庶民の声に耳を傾け、国民の大多数を占める庶民が幸せになる、少なくとも不安なく過ごせるようなことをしていって欲しいと思った。

 ところで、室井佑月という小娘も出演していた。彼女は何と傲慢なのだろうか。しかも、礼儀も何もあったものではない。こういう真面目なテーマを取り上げている番組には、芸能人を出演させるのは適当ではない。同じく(自称?)経済評論家の荻原博子も同様である。
by yousui-nobidome | 2006-01-22 08:33 | 日本を考える


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