法治国家?

 野火止用水(新座市西堀付近)法治国家?_a0006530_8463741.jpg
 日本は法治国家であると40年前に学校で習った。
 法治国家とはなんぞやと言うと、一例をあげれば「何をやり、何をやってはいけないかが法律として明文化され、やってはいけないことをやった場合は、法律に定められた通りに罰せられる」ということで、決して特定の人の恣意によって決められることはない。少なくとも私はそう理解した。その時先生は、
「素晴らしいことである。」と、仰っていた。
 私も「素晴らしい」ということはわかるが、それは上手く運用された場合は素晴らしいが、上手く運用されていない場合は絵に描いた餅である。何の役にも立たない。
 上手く運用するとはどういうことかというと、国民一人一人が法律を知り、法律を守ろうとする機運が無ければならないということである。法律は人を罰するためのものではなく、人が生活を安全快適に行うためのものにほかならないからである。
法治国家?_a0006530_8465972.jpg では現状はどうだろうかというと、理想とはとてつもなく離れてしまっている。
  一般的に、法律は大学の法学部以外では教えていないのではないだろうか。それも、立法論とか判例研究であり、身近な生活上の問題を解決する道具としての法律は教えていない。義務教育では教育の一環としてのしつけとして取り組んでいるのだろうが、十分ではない。大人になるとそういう機会は皆無である。それで、困った困ったとオロオロしているだけになってしまう。法律を守る、守らせるだけで、もっと住みやすくなると思うのだが、誰もそうしよう
法治国家?_a0006530_8471885.jpgとは思っていない。
 本来、常識やマナー、他人を思いやる気持ちが身についていれば、法律はもっと減らせると思うのだが、しつけが行き届いていない大人が多いのだから、法律を作らなければしょうがない。法律で決まっているからやってはいけないというレベルでは情けないと思うのだが。


 これから、このブログの本来の姿に立ち返って日本の現状を考え直してみたいと思っている。
by yousui-nobidome | 2005-11-20 09:36 | 日本を考える


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