政権準備政党

 民主党の岡田代表は、『野党』ではなく『政権準備政党』と呼んでくれと言い出した。思わず笑ってしまった。かつて菅さんが代表だったとき(だと思うが)に、イギリスに倣ってシャドーキャビネット(影の内閣)とかを作って、閣僚の名前を公表していた。その閣僚の下でせっせっと「政策案」を練り上げ、それが完成したので
「『政権準備政党』と呼んでくれ。」と言っているのかと思ったら、どうやらそうではないようだ。
>今後は自らを野党ではなく「政権準備政党」と称することなどを盛り込んだ「政権準備政党宣言」をまとめた
だけのようだ。今の日本の有様を見るに、何でも自民党(与党)に反対するだけで、何ら有効な対案を打ち出してこなかった野党の責任は重いと思う。折角、自民党から政権を奪ったと思ったら、すぐに奪い返されてしまった烏合の衆に対して、誰が『政権準備政党』なんてイメージを持つと思うのか。みんなが納得する有効な政策なり、与党案に対する対案を打ち出していれば、自然と国民は『政権準備政党』というイメージを持ってくれるだろう。それなくして、自分たちだけで『政権準備政党』と言い出しても物笑いのネタにしかならない。岡田さんは、そこのところが分かっているのだろうか。何に反対して自民党を飛び出して民主党に鞍替えしたのか分からないが、自民党を飛び出した理由があると思う。それを、堂々と民主党の政策案に盛り込んで発表すればいいではないか。どんな政策を持っているのか分からないのに『政権準備政党』なんて、誰が呼ぶものか。
 かつて、『後進国』と呼んでいた国々を『開発途上国』に変えたこと以上に違和感を覚えた。呼び方を変えたとしても、本質が変わらなければ、何の意味も無い。
 現に、民主党内からも「ナンセンスだ」、「言葉遊びだ」という批判が出てきているそうだ。
 いっそ、『代表』という肩書きを『影の総理』と変えることからやってみればいいと思う(笑)。
by yousui-nobidome | 2005-02-24 04:04 | 日本を考える


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