チャレンジド

 讀賣新聞1月18日(朝刊)の『メモランダム』に、『障害者』が別の呼び方に変えたほうがいい言葉の第一の候補として取り上げられていました。
 「痴呆」は侮べつ的な呼び方だからという理由で、新たな呼び方として『認知症』が最適とされましたが、ほかの言葉も変更する必要があり、その第一の候補が『障害者』だということです。その呼び変えに、海外では「challenged(チャレンジド)」という言い方もあると紹介されていました。「神から『挑戦』という課題を与えられた人」という意味だそうです。

 いろいろな意見もあると思いますが、私は大賛成です。昨年、アテネでパラリンピックがあり、テレビで選手の日頃の練習風景や、実際の競技の様子が映し出されていました。私はそれを見て、彼らの日頃の努力に大変感動し、
「障害のない自分の方が障害者じゃないか」と思ってしまいました。ですから、『挑戦』を表す「チャレンジド」という呼び変えに賛成です。

 「認知症」も最初は違和感がありましたが、最近ではそれ程違和感なく聞いたり使えるようになりました。また、横文字(外来語)が氾濫し、日本語による呼び変えが検討されてもいます。でも、日本語に適当な呼び変え語がないのなら横文字語でもしょうがないと思います。要は、社会がどれだけその言葉を『認知』するかの問題だと思います。その言葉の意味が広く社会に認められれば、日本語とか外来語とかの区別は不必要だと思います。

 とはいえ、実際にそう呼ばれる人たちの気持ちも大切です。『痴呆』や『障害者』という言葉は、そう呼ばれる人たちの気持ちには全然配慮しないで使われてきました。これからは当事者の気持ちに配慮することが大事だと思っています。
by yousui-nobidome | 2005-01-18 06:25 | 日本を考える


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