給料を考える  日産自動車って何だ?

 週刊ダイヤモンド8月7日号の特集『上場3309社給料全比較』を読んでいて、
「日産自動車って何なんだ~」と思った。特集の中の『高額役員報酬ランキング』の中である。で、既にマスコミで取り上げられていたカルロス・ゴーン社長兼CEOの役員報酬8億9100万円が1位なのは知っていた。ただ高額役員報酬を高い順に並べるだけでは芸が無いとばかりにダイヤモンド誌はいろいろ分析を行っている。日産自動車は配当は「0」円である。確かに日産自動車再建の立役者と言われている同氏であるが、配当を出してこその再建ではないのか?
 また、日産自動車の従業員の平均年収は627万円で、同氏の報酬は142倍に当たる。
「ムムムムッ?!」である。しかも高額配当はゴーン氏ばかりではなく、カルロス・ダバレス副社長の1億9800万円、コリン・ドッジ副社長の1億7600万円、志賀俊之COOの1億3400万円、西川廣人副社長の1億0500万円、山下光彦副社長の1億0200万円と続く。
 ゴーン氏は仏ルノーの会長としても日本円で1億4000万円の報酬を別に得ており、日本での仕事は月に10日間ほどと見られているそうだ。で、年間勤務日数を120日ほどと見積もり日当を単純に計算すると742万5000円になるそうで、従業員の年収をたった1日で稼いでしまうそうだ。現実には彼ら欧米人は長い夏休み(バカンス)を取り、年末年始の休暇も取るだろうから、年間勤務日数はもっと短くなるだろう。それでいて、配当も出していないとすれば、日産自動車は再建できておらず、この高額報酬は問題ではないだろうか。
by yousui-nobidome | 2010-08-02 21:15 | 日日悶悶


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