マニフェスト、マニフェストと言うけれど

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 一昨年の今日は多摩動物公園へ出かけて、園長さんの新年のご挨拶を聞きました。昨年と今年も出かける予定でしたが、新春の美酒のおかげ(?)で、果たせませんでした(トホホホホ・・・)。来年は是非にと思っております(笑)。


マニフェスト、マニフェストと言うけれど・・・

 マニフェスト、マニフェストと言うけれどマニフェストってなんなのだろう。私は単なる選挙公約だと思う。集票のためのスローガンだと思う。今までは選挙公約など、選挙が終われば反故にされるか、いろいろ理屈をつけて相当の後退を余儀なくされてきたものである。そもそも選挙に負け政権を取れなかったら実現のしようが無い。今回、民主党はマニフェストを前面に立てて政権を取った。私は民主党のマニフェストなど、同じく民主党が言っている『友愛』などというわけの分からない選挙向けのスローガンだと思っていた。ところが民主党は選挙前から、
 「我々は自民党とは違うのだ」と強く主張してきた。だから政権を取った今、マニフェストを反故にはできないという思いが強いのだろう。それで、何が何でもマニフェストに書いたことは是が非でも実現しようとしているのだろう。選挙戦前から民主党のマニフェストは実現を危ぶむ声が多かったと思っている。財源の不透明性が一番の理由である。昨日も書いたが、埋蔵金なんてマユツバものに頼るのが、何となくインチキっぽかった。民主党の大方の議員の方々もそう思っているのではないのだろうか。
 私が今思っていることは、あのマニフェストは民主党が野党時代に作ったものである。いざ政権を取って中身を見て見たら、
 「アレッ、こんなはずではなかったのに・・・」と言うことが多かったのではないだろうか。だから、政権を握って最初にやることは、マニフェストどおりにやっていけるかいけないかを吟味することだったのではないかということである。で、国民に
 「最初はあのマニフェストどおりにやる予定でしたが、コレコレこういう事情で直ぐの実現は無理です。環境を整えてから実施しますので、今暫くの猶予をください」と説明することではないのかと思うのである。そもそも、あのマニフェストに期待していた人は極めて少数だという世論調査の結果が出ている。若干の方針変更だって国民は受け入れてくれるはずである。受け入れられないのは、当の民主党だけではないのだろうか?

 民主党は多分に明治維新を意識しているのではないのだろうか。明治維新でガラリと世の中が変わったのは事実である。しかし、大政奉還から僅か100日でガラリと変わったのではないはずである。岩倉具視を団長として欧米諸国を視察してきて、徐々に変えていったのだと思う。それまでの徳川時代が長く変化が無い状況だったから、早急に変えていったという観があるが、今振り返ればそれ程早急ではなかったはずである。4年間と言う期間を捉えて、じっくりと考えていけばいいのではないのだろうか。
by yousui-nobidome | 2010-01-02 21:31 | 日本を考える


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