妹の遺体切断

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妹の遺体切断_a0006530_0332459.jpg 新年早々ショックを受けた。昨年も、親が我が子を手にかけた、子が親を殺したといった凄惨な事件がおきて驚いたものだ。しかし、今回は兄が妹を殺し、その遺体を切断していたという、何とも凄惨な事件がおきた。とうとうここまで来てしまったのかと、何とも暗い気持ちになってしまった。まあ、若乃花(お兄ちゃん)と貴乃花の兄弟の仲が悪くなったというニュースが世間を騒がせたこともあり、仲が良い兄弟ばかりがいるわけでは無いことは知ってはいたが、まさか妹を殺してしまい、しかもその遺体を切り刻むことまでするとは考えてはいなかった。
 子供の頃は、喧嘩が絶えない兄弟はよくいる。でも、歳をとるにしたがって喧嘩はおさまり、仲がよくなるもので、家族が危機に見舞われたときには、兄弟が団結して乗り越えたという話もよく聞く。兄弟とはそういうものだということは、自分なりの考えである。まあ、親が遺産を残すと、遺産相続を巡って兄弟仲が悪くなるということもよく聞く。兄弟は他人の始まりとも言うから、仲が悪くなるということは理解できる。しかし、21歳という欲に目が眩む年齢でもない。
 勇貴容疑者は21歳で予備校生ということは、単純に考えると大学受験に三回失敗していることなのだろう。その上、親が歯科医をやっているということで、三浪までさせられて(させてもらえて)、かなりプレッシャーを感じていたのだろう。だからといって、妹に、
 「私には夢があるけど、勇君にはないね」(勇君は兄の勇貴容疑者の通称のようだ)
 「私は勉強しているから夢が持てる。(勇貴容疑者は)勉強しないから夢がかなわない」となじられて、妹を殺してしまうとは、勇貴容疑者の頭の中はそれほど幼稚だったのだろうか。

 この歯科医の親も、うすうす勇貴容疑者の犯行だと感じていたようである。兄が妹を殺してしまうと、前々から感じていた節がある。それを放っておいたことは、親としてどうなのだろう。私たち第三者は、単に
 「エッ!!」と驚いたにしても、日頃から寝食を共にする子供のことではないか。こうなる前に何か手を打てなかったものか。
 「まさか、殺してしまうことには思いが至らなかった」という反論もあろうが、殺す殺さないは別にして、兄弟仲が悪いということは前々から分かっていたのだろう。それに何も手を打たずに、自分たちだけで帰省して子どもを放って置くのは理解しがたい。
 また、過度の期待を子どもに持つのも禁物だろう。とても歯学部に入れる学力がない子どもに、無理やり受験させ続けるのもどうなのだろう。無理な大学受験を強制せずに好きな道を選択させてやっていれば、勇貴容疑者の人生は違ったものになっていただろう。
 
 私のいじめ問題に対する見解は、『いじめをする子は家庭内に問題がある。その問題のひとつは貧困である』というのがある。今回はいじめ問題とは違うと思うが、金があればあったで、家庭内にはまた別の問題があるのだな~と思った。
by yousui-nobidome | 2007-01-08 00:36 | 日本を考える


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