運転手解雇

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 ちょっと古くなった話題だが、気になっていた事件である。
 『客につばかけられて殴打 東急が渋谷駅の駅員解雇 』という、見出しを読んだだけでは、
 「まあ、しかたないか」と思ってしまう。ところが、記事を読んでいくと、

>この駅員は4月2日未明、切符を出さずに改札を通り過ぎた男性を呼び止め、事務室で事情を聴いた。この際、男性から暴言を浴びせられ、つばを吐きかけられたため、腹を立てて顔を殴った
という。

 解雇しなければならないことかな~。まあ、人を殴るということは良くないことであるから、止むを得ない面もある。他人を殴るという性格があると、駅員という仕事の性格上、適性を欠くということになるのだろう。諭旨解雇だと退職金はもらえるのだから(懲戒解雇だと退職金はもらえない)、スッキリと転職した方が良かったのかなと思える。このまま東急電鉄内に留まっていても、『暴力駅員』というレッテルを貼られ、ムヤムヤした職場環境の中で過ごさなければならないだろう。

 ところで、この無賃乗車の男はどうなったのだろう。丁重な謝罪を受けて無罪放免となったのは確かだと思う。罪を犯していても(ケガを負わない程度に)殴られたことで、無賃乗車という罪は消えてしまったのだろう。少なくとも、東急とこの無賃男の間では。
 こういう論理が、私には分からない。『盗人に追い銭』である。殴られたのは暴言を浴びせ、つばを吐きかけたのだから、殴られたことで相殺されるのはこのことだけである。無賃乗車は厳しく追及するべきである。この無賃男はこれからも無賃乗車をし続けるはずである。東急側はこの無賃男に関わることを避け、ズーッと無賃乗車をするだろう。

 今の日本、おかしなことだらけだ
by yousui-nobidome | 2006-06-10 17:39 | 日本を考える


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