7人掛け

7人掛け_a0006530_6165594.jpg 私が使っている通勤電車は、車両の両端の座席を除いて7人掛けである。東京へ出てきて30年以上たつが、もうずっと7人掛けとなっている。その間、日本人の体格は、かなり大型化したはずである。でも、何故か、電車の座席は7人掛けのままである。鉄道会社は、最近になって、
「座席は詰めて、一人でも多くの人が座れるようにしてください。」といった車内放送をしたり、座席に7人座れるように窪みを付けたり、色を変えたりしている。座席を4人と3人に分けるように、金属製の手すりを付けたりもしている。
 いろいろな体格の人がいるので、巧く組み合わせが出来れば7人掛けは可能であるが、大柄な(今は標準体型となっているようであるが)男が7人集まると最悪である。どうしても6人か5人しか座れない。それでも7人掛けときまっているので、7人掛けだからと無理やり座る奴が出てくる。先に座っている人には迷惑な話である。
 状況によっては、6人掛け5人掛けになっても良いではないかと思う。横断歩道では、車が来ないからと赤信号でも渡る臨機応変(?)な奴でも、電車の座席となると、杓子定規に7人掛けを守ろうとしている。
 どうにかならないものだろうかと、何時も思っている。
 鉄道会社にも責任がある。何故7人掛けに固執するのだろう。
 「物理的に無理なことを乗客に強いるな。」と言いたい。特に、先に書いた4人と3人に分ける手すりの存在は最悪である。6人座れる場合でも5人掛けになったりする。
 乗客も他人の言うことに盲従することなく、
 「状況を見て座るべきか座らない方が良いか判断しろ。」と言いたい。自分で判断できないということは、戦後教育の弊害だろうか。
 7人掛けが嫌なら座らなければ良いのだが、空いているときに座っていて、後から混んできたから席を立つのも気が引けてしまう。先取り特権という意識が邪魔をしているようである。高齢者が乗ってくればすんなり席を譲れるのに、自分より若い奴が座ってくると、すんなり席を立つことが出来ない。野火止陽水もまだまだ大人になりきれていない(反省!!)。
by yousui-nobidome | 2006-04-03 06:22 | 日本を考える


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