景観権(2)

景観権(2)_a0006530_2319346.jpg

景観権(2)_a0006530_23202511.jpg

景観権(2)_a0006530_23221611.jpg一昨年の11月22日に景観権というエントリを書いた、国立市のマンション建築の訴訟が昨秋落着した。現場へはまだ行っていなかったので、多摩動物公園へ行った帰りに寄ってきた。
景観権(2)_a0006530_23214762.jpg マンションの程近くに3枚目の写真の看板が立っていたので、多分、上2枚の写真が問題となったマンションだと思う。
 感想はでかいマンション
 しかし、それ程というか、全然景観を損なわせてはいないと、私は思った。というのも、現場に至るまで大学通りを歩いていったのだが、事後立法(条例)というルール違反をしてまで守ろうとしていた景観とはどれなのか、いくら探しても見当たらなかったのである。桜並木は手入れがされていないので、てんでに枝をあちこちに伸ばしている。商店は原色を使ったケバケバしいデザインであり、ディスプレイもメチャクチャである。周りの家はデザインが奇抜で、どこの国なのかと思ってしまう。お金をかけた新築の家があるかというと、朽ち果てかけているような家がある。タバコの吸殻が散乱しているベンチがある。自転車走行レーンが設けてあるのに、歩道上を勝手気ままに走り回る自転車の群れ。駐輪禁止の看板を尻目に、延々と続く自転車の列。問題のマンション周辺のほうが、よっぽど整った景観になっていた。
 ここの景観を守ろうということは、粗野で猥雑な景観を守ることになるのでは? と、つい思ってしまった。日本のどこにでもある風景である。
 やはり、上原公子という女性市長の人気取りのスタンドプレーだったようである。
 ところで、4枚目の写真は保存しようとして適わなかったJR国立駅舎である。まあ、見慣れた人には保存しようと思うのだろうが、何の変哲もない駅舎である。保存しようと思えばJRは快く無償で譲ってくれたはずである。ただ保存するための費用を賄うことができないので断念したのだろう。ここでもまた無料で済まそうというここの人たちの浅ましさを見てしまうのであった。
by yousui-nobidome | 2006-01-18 00:00 | 日本を考える


<< 本当に増税しかないのか 特殊勤務手当(2) >>