献血

献血_a0006530_401771.jpg 先日、ヒョンなことから献血をした。というのも、今、献血用の血液が不足しているそうで、備蓄量が極端に減っていることを聞いたからである。ボランティア活動やNPO活動が盛んな昨今、そんなことあるのかと思ったのではあるが。
 献血は20年以上前に2回ほどやったことがある。その時は、検査のための採血と、本番の献血を行うときに針をチクリとやられるのが嫌で、2回で止めてしまった次第である。まだ若くて、それほど採血に慣れていなかったせいもある。最近は人間ドックとかでやたら採血されるので、チクリにも大分慣れ抵抗感は薄らいだのだろう。受付から4~50分で献血は完了した。献血カードと記念品を貰って帰ってきた。
 今回の献血で二つのことを考えた。
 一つは、日本の献血は無料奉仕である。献血の対価は払ってもらえない。せいぜい、ジュースを1杯飲めることくらいである。だから、献血用の血液が不足するのだろう。昔の売血で問題があり無料奉仕制度になったようであるが、この先、このままで良いのだろうかということである。骨髄移植のドナー制度も無料奉仕である。新聞の投書欄で読んだのだが、骨髄移植前に、検査のために遠いところにある病院まで何度も足を運び、骨髄移植のため1週間くらい入院したそうである。経済的、時間的負担に対して正当な対価の支払いをしてもいいように思った。
 もう一つは、これだけボランティア活動やNPO活動が盛んになり、世間の耳目を集めるようになったにもかかわらず、献血用血液が集まらないのはどういうことかということである。ボランティア活動やNPO活動は経済的、時間的負担が大きくて、参加を見合わせている人も多いと思う。そういう人は、わずか1時間足らずで済むのであるから、ボランティア活動の一つとして献血したらどうだろうか。
 献血を増やす方策として、ポイント制はどうだろうか。献血した量によってポイントを付加し、医療費の割引を行うとか、健康保険の掛け金の割引を行うのである。今回、献血に行って知ったのは、献血者の情報をコンピュータ管理していることである。献血カードを持っていなくても、個人番号を覚えていると、過去の献血事績が分かるようになっているようだった。であるならば、ポイント制の実行も容易ではないだろうか。そうすれば、単なる無償奉仕ではなくなり、献血者にも見返りがあることになる。
by yousui-nobidome | 2005-12-01 04:31 | 日本を考える


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