嬲(なぶる)

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 理研の小保方晴子さんのスタップ細胞論文疑惑事件の記者会見の報道に接して、「嬲」という字を思い浮かべてしまった。まさに、牙をむく大の男に取り巻かれて、うら若い女性がただ一人釈明に追われているようだった。周りは功名心に駆られた記者連中である。間違った対応をすれば、何を書かれるかしれない。かなりのプレッシャーだったろうと察せられた。ことの真相は私ごときに分かるわけがないが、スタップ細胞がある、作ることができたということを、早く明らかにしてほしいものだ。
 今回、理研という組織はどうなっているのか訳が分からない、ということが分かった。
小保方さんが最高責任者であれば、今回のことは分かるが、そうではないようだ。彼女の上には大勢の人がいるようで、彼女はあるグループのリーダーでしかないようだ。当然、彼女らがやっていることをチェックすべき人はいただろうと思う。その人たちのチェックを掻い潜って、巧妙に論文を捏造したとは思えないし、仮にそうであったならチェックすべき人たちの責任も、同じ俎上にのせるべきだろう。ただ一人、小保方さんのみの責任を責めるのでは片手落ちだ。そればかりか、理研という組織の体たらくさを世間に大いに喧伝することになる。まさに、トカゲのしっぽ切りと言われても仕方がない。理研が今やらなければならないことは、一研究者の責任を問うだけでなく、自らの体質を治すことだ。資源のない日本にとって、優れた科学技術を生み出すことが、世界の中で生き残る唯一の術であろう。こんなことを相変わらずやっていると、益々優秀な頭脳が海外に流出してしまうのではないか。それが心配だ。
by yousui-nobidome | 2014-04-13 08:43 | 日本を考える


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