ふるさとの地銀

 昨日、ふるさとの地銀の東京支店へ行った。実家からふるさとの地銀の預金通帳が送られてきたからである。実家で暮らしていたときに作ったもので、アルバイトで得たお金を入れておいたものだ。
 使っている印鑑が不明なので、母が家中の印鑑と照合してもらったが見つからなかったようである。それで、印鑑照合と住所変更のために東京支店へ行ったのである。東京の銀行の窓口は何処も混んでいるのであるが、地方銀行の東京支店、しかも都内にはここも含めて3箇所しかないので、非常に空いていた。窓口の順番待ちの番号札の発券機も無い(いつも行く、小さな郵便局にも発券機があるというのに)。最初、発券機を探してキョロキョロしていたら、窓口のお姉さんに声をかけられ、すぐに手続きをしてもらえた。
 口座には十数万円の残高があった。実家から出た30数年前には大金であったのだが、今となっては大分価値が落ちてしまっている。解約しようと思ったが、解約してしまうと『ふるさととの繋がりが切れてしまう』ようで、そのまま残しておくことにした。ときどき小金を入れておけば、若干ではあるが、そのうちまとまった金になるだろう。
 しかし、地方銀行の東京支店の役割はナンなのだろう。人数も結構いたし、皆仕事をしていて手持ちぶたさな人はいなかった。時々、お客さんも来ていたが、このお客さんはどういう人なのだろう。ふるさとから出張してきて、手持ち金が少なくなったのでおろしに来たのだろうか。ふるさとからの仕送りの金を引き出しにきたのだろうか。また、働いている人はふるさとから単身赴任で来ているのだろうかなど、いろいろ考えてしまった。
 東京の場合は、『ふるさとの地方銀行』はないのだろう。信金か信組がそれに当たるのだろうが、最近はメガバンク(?)化してしまって、こじんまりとした地域密着型は減ってきているのではないだろうか。
 ふるさとを離れてみると懐かしく感じるものが減ってきたようだ。
by yousui-nobidome | 2005-02-26 08:31 | 日常生活


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