福祉(3)

(所沢市の航空記念公園の晩秋です)
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 『福祉(2)』で、「介護予防サービス」のことを書いたら、タイムリーに今日(11月30日)の朝日新聞(朝刊)に「あしたの介護」という記事があった。

★国の介護予防サービスの実施に先立って、既に自治体レベルで介護予防サービスを導入しているところがあるそうだ。
 始めてからまだ日が浅いけれど実施結果は上々で、大きな事故は起きてないということである。短期的な試行ということもあってか、十分な体制を敷いて実施しているから事故がおきていないのではないだろうかと思う。参加者には医師の同意が必要で、重い疾患を患っている人は参加できないことになっており、理学療法士らが指導に当たっているそうである。

★しかし、今は手厚い管理下で行っているが、本格的に実施するようになったらどうだろうか。、事前に医師の診察は受けるだろうが、指導に当たる理学療法士が足りるのだろうか。定期的な検査が必要だが、十分に行えるのだろうか。また、費用はどのくらいかかるのだろうか。はっきり分からないだけに不安が募ってくる。

★高齢者が自発的に参加するかも不明である。高齢者の筋トレへの抵抗感は強いようで、保健師らが勧誘して、何とか定員を確保したところもある。また、筋トレは継続してやらないと再び元に戻ってしまうが、3ヶ月の筋トレを行った後、継続して運動を続けられるのか問題が残るようだ。

★私は、介護を受けるようになってから筋トレをやっても効果は薄いのではないかと思う。それよりも、要介護予備軍ともいえる50代の者にやる方がいいのではないかと思っている。50代であれば、まだまだ体力がある方が多いので、筋トレの効果も十分あるとおもう。公立学校(小中学校)は、各地に多くあり、夜間は空いているところが殆どだと思う。そこで仕事帰りに一汗かくというような形でやることは可能ではないだろうか。今は不況で、夜のお付き合いも減っているので、参加者は多くなると思う。

☆『福祉』にも書いたが、老人への福祉サービスは手厚いのに、子供に対する福祉は薄い。その子供よりも薄い(縁がない)のが働く世代への福祉だと思う。ここは一つ、十年後を見据えた福祉政策を行ってもいいのではないだろうか。
 勿論、自発的にやる老人への介護予防サービスはやった方がいいとは思っている。
by yousui-nobidome | 2004-12-01 00:22 | 日本を考える


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