福祉

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(自宅の近所の公園に建設中の『児童センター』です。完成間近)

 今朝の朝日新聞の社説「児童手当にめりはりを」を読んで驚いた。国と地方を合わせた社会保障給付の70%が高齢者向けであり、その反面、児童手当や保育所など児童・家庭向けは4%にすぎないそうだ。何たる格差なのだろうか、まったく驚いてしまった。子供は総て自己責任で生んで育てろと言うことなのだろう。であれば、子育て中の夫婦の税金を安くし、社会保険料も安くして、少しでも子育てに使えるようにしてもらいたいものだ。
 そういえば、街中に老人福祉センターはよく見かけるが、児童館は余り見かけたことが無い。学校のそばに『学童クラブ』があるが、おしなべて経営が苦しいようである。狭い敷地にみすぼらしいプレハブの小屋みたいなのが建っていて、狭い庭には傾いた鉄棒とブランコがあるだけ。その反面、老人福祉センターの何と立派なことか。
 休日や平日でも、老人はバスの送迎付きで老人福祉センターへ向かい、日がな一日ノンビリ過ごしているようだが、子供たちは放課後、狭苦しい学童クラブで過ごさなければならない。将来のある子供たちが、こんな小屋で過ごしているのかと思うとかわいそうでしょうがない。幸いにも私は共稼ぎではないので、子供たちは学童クラブのお世話になったことが無い。でも、クラスメートのかなりの子は学童クラブで過ごしているようである。学童クラブの維持費もかなりかかるらしく、親の負担も大変なようである。

 老人にもっとみすぼらしい生活をしろといっているのではない。将来のある子供たちに、もっと眼を向けて欲しいのである。老人だけが社会保障給付を受けられるというのは、どんな論理なのだろう。歳をとれば一律に社会保障給付を受けているのはどうなのだろうか。財産がある人(殆どの老人はリタイヤしているので、収入は年金のみ。所得で判断するのは適当ではない)は、それなりの負担をしてもいいのではないだろうか。その分を子供に回せば一石二鳥ではないだろうか。
 
by yousui-nobidome | 2004-11-29 22:34 | 日本を考える


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